イドゥン&サナキ支援会話風味 [イドゥン] …………… (サナキ現れる) [サナキ] ほう…おぬし ラグズ…ではなさそうじゃの。 しかしベオクとも思えぬ…。 [イドゥン] 私は この世を導く使命を 与えられたもの 私の手によって 世界は 正しい方向へと進んでいく …そのはずだった [サナキ] そうか… おぬしは 『暗闇の巫女』… 文献でしか知ることのできぬ 存在と、こうしてまみえることができるとは トーナメントとは、ほんに面白いの。 [イドゥン] 『面白い』… それは『笑う』とは違う…? 私には…わからない [サナキ] そうじゃな…。 面白ければ笑うこともある。 しかし、それだけではない。 何かに興味を示し、心を動かされること。 それもまた『面白い』という 感情のひとつなのじゃ。 [イドゥン] ……… [サナキ] ふむ…。 おぬしは、これからさまざまなものに触れ、 さまざまなものを『面白い』と思い、 さまざまな感情を取り戻してゆくじゃろうな。 …もちろん、わたしとて 世界の全てを知るわけでもない。 おぬしと同じように さまざまなものに触れて、自らの糧とせねばな。 ……… 少々、時間をくってしまったな。 供を待たせているゆえ、 わたしは先に会場へ向かうことにする。 ……っとと、きゃあっ! (サナキ消える) [イドゥン] ! (サナキ現れる) [サナキ] っつ…! す、すまぬな。 衣の裾に足をとられて転倒するなど、 とんだ失態を見せてしまった。 …しかし、おぬしが わたしを助け起こしてくれるとは。 他人の心配なぞせぬと思っておったのじゃが…。 [イドゥン] …心配した? 私があなたを? [サナキ] ほう…。自分では気付いておらぬか。 左様。わたしを心配せずして そなたがわたしに手を差し伸べることはあるまい。 そして、今は新たに芽生えたその感情に途惑っている… といったところかの。 [イドゥン] 『途惑う』? これが 『途惑う』… [サナキ] ……ぷ くくくく まこと、おぬしは興味深いの。 もう少しおぬしと話してみたいが…。 いつまでも、ここにいるわけにもゆかぬのでな。 縁があれば、また会おうぞ。 (サナキ消える) [イドゥン] ……………