⇔ネサラ [ネサラ] おい、皇帝。 あんまり前線に出るんじゃない。 見ていて危なっかしい。 [サナキ] おや、 わたしのことを心配してくれるのか? [ネサラ] ったく、当然だろ。 あんたが死んだら、誓約の代表は誰になるんだ? ベグニオンの民衆が どんだけ嘆き悲しもうが 俺の知ったことじゃないが、 俺の国が困るんだ。 [サナキ] なるほど、それもそうじゃな。 [ネサラ] どうせなら、離れた所から 杖でサポートしてくれないか? あの宰相から習ってんだろ? [サナキ] ………… [ネサラ] ……使えないのか? [サナキ] う……うむ。 護身用に攻撃魔法しかじゃな…… [ネサラ] ……何か、嘘っぽく聞こえるんだが? 「紅蓮のマントを纏い、悪を焼き尽くす正義の炎、  その名は赤き皇帝サナキじゃ!」 ……とでもやりたかったんじゃないか? [サナキ] !! ち、違うのじゃ。 ええい! とにかく、この話題は終わりじゃ。 [ネサラ] あー…………はいはい、 分かりましたよ。 [サナキ] うむ。分かればよい。 では、わたしは行くぞ。 (サナキ立ち去る) [ネサラ] ったく、手間のかかるご主人様だ…… まっ、これでも元老院のジジイどもに 媚びへつらうのに比べたら、天国だがな。