[レテ]   妹のことはともかく……   本国の部隊が心配なのは確かだ。▼   おまえや私たちがここへ派遣され、   国の守りは薄くなっている。▼  [ライ]   そうだな……   オレもちょっと上と相談してみるか。▼ ――――後日――――  [ライ]   レテ、こないだの話だけどな。   部隊長クラスの志願者を何人か、   派遣先からガリアに戻すかって話がある。▼   まだ本決まりじゃないんだが……   もしそうなったらおまえ、どうする?   ガリアに戻りたいってことならそう伝えるけど。▼  [レテ]   私は……▼   ここに残る。▼  [ライ]   え?   いいのか?▼  [レテ]   ……私がいなくなったとたん   アイクたちが何かあっては困るからな。   だから、ここに残る。▼  [ライ]   へえ……▼  [レテ]   な、なんだ   その意味ありげな笑みは。▼  [ライ]   いや、なーんでも。   『ニンゲンどもが!』って吐き捨ててた   おまえがな、って……▼  [レテ]   べ、別に私は……▼  [ライ]   おまえの動揺は尻尾に出るからな、   すぐわかる。   そうかそうか、やっぱりな。▼  [レテ]   ……鍛錬の途中だ。   話がそれだけなら行くぞ。▼  [ライ]   あ、悪い。   ちょっとからかい過ぎたか。▼  [レテ]   …………▼   ライ。▼  [ライ]   ん?▼  [レテ]   ……私の気持ちが   以前と変わったことは認めよう。▼  [ライ]   ……そっか。▼  [レテ]   ずっと……おまえの考えには   賛同できなかったが……▼   今はおまえの気持ちがわかる。   共に戦う彼らは大切な仲間だ。▼   呪われた【負】の気が渦巻く地へ向かう   仲間たちを見送ることはできん。   だから、私はアイクと共に行く。▼  [ライ]   そうか……▼   よし、勝ったらアイクたちと   みんなでぱーっと盛り上がろうぜ。▼  [レテ]   今はまだ気を緩める時ではないぞ。▼   だが……そうだな。   いつか……そうできるといいな。▼